物損事故における高額判決とは

事故の相手方にケガや死亡といった人身上の被害を与える人身事故とは異なり、相手の車や持ち物を壊す被害にとどまる物損事故の場合には、損害賠償額もより少なくて済むものと考えがちです。
実際に高くても数十万円程度の損害賠償でとどまるケースがほとんどではありますが、相手との示談交渉が決裂して民事訴訟に移行してしまった場合には、最近では1億円を超えるような高額賠償を命じる判決も出されるようになってきていますので、油断はできません。
例えば、高級品の着物や毛皮などを積んだトラックが不注意で横転して積み荷を炎上させてしまった事故では、荷主が訴えを起こした結果、2億6千万円以上の賠償が裁判所から命じられています。
また、過積載のダンプカーが下り坂でブレーキがきかなくなり、踏切に突っ込んで電車と衝突した事故では、電車を廃車にしたり修繕したりといった物損の部分について1億2千万円以上の損害賠償が訴訟で認められています。
通常、交通事故にあった場合の賠償金は、自賠責保険に保険金として請求することが可能ですが、これは人身のみであり、物損については対象外となっていますので、対人・対物無制限とする任意保険に加入するなどして、自己防衛を図っておく必要があります。

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